留学42日目-旅順港-
今週の土曜日に旅順の日露監獄旧跡博物館に行くということで、授業が終わったら部屋にこもって坂の上の雲をずっと見てました。
全部で13話で、今は11話まできたのであと2話。一話は大体一時間半ぐらいの長さなので結構長いです。
ロシア帝国が要塞を作り上げた旅順には日本海軍と同等の力を持つ旅順艦隊があり、日本は海軍による旅順艦隊への夜襲を行うも失敗、その後ロシアが日本へ宣戦布告し日露戦争勃発。旅順艦隊は要塞と化した旅順港の奥で待機、旅順口の閉塞作戦の2度の失敗。旅順艦隊とロシアのバルチック艦隊に挟まれたら日本海軍はなす術もなく壊滅させられるため、バルチック艦隊が到着する前に旅順を攻略する必要があり、陸軍第3軍による正面からの旅順侵攻を開始するも3度に渡る失敗と2万を超える日本軍兵士の死傷者。その末陸軍が侵略目標を旅順港を上から見渡せ攻撃が出来る203高地へ変更。多くの犠牲を払って203高地の頂上へ到着するも、日本軍は203高地に40人程の兵しかおらず、弾も兵の増援も送られなかったが故にロシアに奪還される。しかしその後とうとう日本軍は203高地を制覇し、旅順港と旅順艦隊へ砲弾を浴びせるに至る…というのが11話までの日露戦争の大まかな流れでした。ドラマなので脚色はあるかもですが、旅順攻略というのは日露戦争の勝敗を左右する大きな鍵となっていたようで(ネットで調べると既に旅順艦隊の被害は大きく、攻めた意味もなかったとも書かれていましたが)、この時日露戦争で日本軍が負けていれば、日本はロシアの植民地になっていた…と思うと正しく歴史の転換期であったんだなぁと漠然と思いました。
戦争というものに断固反対ですが、明治に入って30年余りに帝国主義の時代に日本軍が行ったそれは、他の国が言うように非道な行いも多々あったかもしれませんが、切実に日本という国を守ろうとしていたのも事実なんだなぁと、そういった時代背景もあったんだなぁと考えさせてくれます。
学校の授業では当時あったことを上手く想像も出来なかったし興味もなかったので、こういった映像作品は衝撃を与えてくれて良いですね。原作者本人は映像化には反対だったそうですが…。
中国語を勉強しに来たはずなのに、より深く日本を知ろうとしている自分がいます。知ってどうなるということもないのですが、知らないことが怖いということも多々あるような気がして。日本では考えてこなかったことを海外に出て知ろうとすることも、一つの留学の効果なのかなぁと思います。色んなことを知れたら良いなぁ。
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