新潟県新発田の古本屋にいってみた
かなり前の話なんですが、新潟の新発田という城下町に行く機会があり、たまたま歩いていたシャッター商店街で、衝撃的な出会いが。

古本いと本の店主、いとぽんさん。
会社を辞め、自分で古本屋さんを立ち上げたのだとか。
何が素敵って、お洒落な内装もそうなんですけど、店主とお客さん、お客さん同士の距離が凄く近いんです。思わずいとぽんさん、いとぽんさんのお店に来る方と喋りたくなる雰囲気があります。

自分の中の思っている本屋って、目当ての本があるかないか探しに行って、支払って帰って読む。本と人の交流しかなかったんですが、ここは本が中間なり、人同士の交流が自然と生まれてくるお店。


店舗の外にある本の交換が出来るブクブク交換箱。包装されていて、中身が分からない冒険文庫。フリーペーパーのメモのすすめ。本の合コン等々、面白い発想が盛り沢山です。
残念ながら2014年4月に店舗は閉店しましたが、現在は形を変え、旅する移動本屋や、ネットを通じての読書会など活動の幅が広がっています。
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触発されて自分も本屋に

古本いと本さんに刺激を受けて、古本屋やってみたい!って思って。お店ってどうやるの?登録やらなんやら必要なの?って分からないことだらけだったので、誰でも出来るフリマへ出店。
本当は道端でやってみたいけど、ビビってしまって出来ませんでした。
生まれて初めてのフリマで、しかも一人という心細い中、フリマ慣れしていた両サイドの親切で優しい人に助けてもらいました。
第一号のお客さんから頂いたお金は、250円でした。
自分で手に入れた感覚は、今まで経験したことのないもので、
本当に貰っていいの?いいの?ってドキドキ。
怖そうなお兄ちゃんだったり、おじいちゃんおばあちゃんの孫の話だったり、綺麗な女子大学生だったりチュニジア人だったり。話が盛り上がった中、知らない本を逆に薦められたのも嬉しかったです。
よしもとばなな好きな娘さんがいらっしゃる方が来て、わざわざ娘さんに電話して聞いてくれて、よしもとばななを5冊も買って頂きました。よしもとばなな好きな自分としてはほんとに嬉しくて、中村航の本を一冊おまけであげちゃいました。
『フランダースの犬』を子供にあげるんだと買ってくれた年配の方や、失恋したばかりの外国の方が、トイレの神様と中村航の『夏休み』を買っていったり、小学生3人組の女の子が学校の怪談とムーミンを・・。本を通して少し不思議な人間模様を見ている気分でした。

1日の売上は2200円、かかった費用は出店料2100円に、そして交通費代、お昼…赤字。
でもそれ以上に見知らぬお客さんと本を間に挟んでトーク出来たのが嬉しかったです。
BOOK OFFなんかも良いのですが、もしお住いの地域に個人営業の古本屋があったら是非訪れてみてください。きっと個人商店ならではの素敵な工夫があるはずです。
古本屋の気ままな日常
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古本いとぽんさんのブログ、『メモのすすめ』も面白いですよ。
メモのすすめ:https://ameblo.jp/itoponn/
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